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第二回ベトナム国際ニャチャンビーチマラソン2010
大会実行委員会会長 渡辺雅之 (東京学芸大学教授)


第2回ニャチャンビーチハーフマラソン大会報告〜第3回大会を見据えて〜


 10月24日快晴と言うよりかなり曇り空の下、第2回ベトナム国際ニャチャンビーチハーフマラソンが無事開催され、盛大に開会式が執り行われ、事故も無く大会は終了いたしました。大会開催、運営までこぎつけた日本の関係者の皆さま、主管のベトナム、カンホア省ニャチャン市文化・観光・スポーツ局の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 前回があまりに暑く、水も不足気味となり、しかも冷えていなくて、それでも事故もなく終えられたことにホッとしていたことが懐かしいぐらい今回の天候に感謝しています。

 前回の轍を踏まぬよう、万全の準備をしたつもりですが、それでも打ち合わせ不足を露呈してしまいました。しかし、そこは現場の底力というもので日越協力してやり遂げてまいりました。

 この大会は既存の海外の大会のように、日本から参加すればよい、というものではありません。マラソン文化がまだ無い地に、土を耕し、肥料をまいて、種を蒔くところから始めているもので、いわば日越合作のランニング文化づくりと呼ぶべきところなのです。

 この地には「市民マラソン」は存在しません。東南アジアスポーツ大会(SEAゲーム)に向けてトレーニングしている専門的な若人が、はだしでアスファルト上を走るのを見ますと、この企画の重要性といいますか、将来性を感じずにはいられないのです。

今回、スターターをさせていただきましたが、スタートの合図は何と本物のピストルでした。実弾こそ使いませんが(空砲です)、手渡された時の重さ、撃った時の振動などこれまで体験したことのないものでした。ランナーの皆さんには同じ音でしか聞こえなかったとは思いますが。

 それだけに多くの日本人が体験してきた「常識的」なことも、いまだ不十分と言わざるを得ないのですが、だからこそ、こうした企画が価値を持つのだと考えております。

 皆さま、どうか日越合作の新しい文化づくりの証言者となっていただきたいものです。

 どうぞ、第3回大会にお越しくださるよう願って止みません。

 

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